フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


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ロシア・バレエ団旗揚げ公演、パリで『レ・シルフィード』初演

1909年6月4日(金)
f0028703_16522264.jpg
(同日「フィガロ」紙朝刊の記事から)
今夜9時、シャトレ座の《セゾン・リュス》で新たな演目による最初の公演がおこなわれる。以下がプログラムの内容である。
1.歌劇『ルスランとリュドミラ』(Rousslan et Ludmila)ミシェル・グリンカ作(第1幕のみ)
出演:リプコフスカ(リュドミラ)、ズブローエヴァ(ラトミール)、カストルスキー(ルスラン)、スミルノフ(吟遊詩人)、シャロノフ(スヴェトザール)
f0028703_17105360.jpg2.バレエ『レ・シルフィード』(Les Sylphides) 一幕のロマン的幻夢舞踊劇。ショパンの楽曲のロシア人作曲家による管弦楽編曲。
出演:(←)アンナ・パブロワ、カルサヴィナ、バルディナ、ニジンスキー(詩人役)
3.バレエ『クレオパトラ』(Cléopâtre) 一幕の舞踊劇、アレンスキーの音楽による。f0028703_1653306.jpg
出演:アンナ・パブロワ(タホール)、イダ・ルビンスタイン(クレオパトラ)(画像→)、カルサヴィナ(侍女)、ミシェル・フォーキン(アムン)、ニジンスキー(奴隷)、ブルガコフ(大祭司)

舞台装飾は、コロヴィン、レオン・バクスト、ブノワらの雛型にもとづき、ランビン、シャルベィ、ヤレミッチ、バクストが担当。管弦楽指揮は、ニコライ・チェレプニン(Nikolai Tcherepnin, 1873-1945)
幕開けは午後9時きっかり(à 9 heures très précises)となるため、開幕後の入場はできない。

出典Crédit:©BNF-Gallica #102984 « Je sais tout » No.54; Juil. 1909
出典 Crédit:©BNF-Gallica #288479 « Le Figaro » le 4 Juin, 1909
画像Crédit photographique:©BNF -Gallica #5568848 « Bulletin français de la Société Internationale de Musique ( S.I.M ) » No.6; Juin, 1909

[ Ψ 蛇足 ]
この20世紀の文化的大事件は、それほど大見出しでなく、それほど鳴物入りでもなく始まった。これが興行主ディアギレフ(Diaghilev)とパブロワ(Anna Pavlova, 1881-1931)、ニジンスキー(Nijinsky)の初登場の日であった。この大成功を境にロシアのオペラ・バレエ界のシーズン・オフとなる毎年5~6月にパリでの《セゾン・リュス》(Saison russe = ロシア・シーズン) 公演が続けられることになる。その西欧芸術界全般への影響は巨大なものとなる。

ショパンの曲を使ったバレエ『レ・シルフィード』(Les Sylphides)については、19世紀後半の「ジゼル」と併称された「ラ・シルフィード」(La Sylphide)が別に存在し、曲も内容も異なるものだったことは知らなかった。(↑)上掲の場面を見てもショパン曲のバレエのほうが当然のように頭に入っている。この初演時の編曲者はグラズノフで、振付はミシェル・フォーキンがおこなった。このときアンナ・パブロワは28歳、ニジンスキーは19歳であった。

f0028703_16542271.jpg(←)左掲は「クレオパトラ」で奴隷役を踊ったニジンスキーの姿のスケッチである。作曲者アレンスキーは早死のためこの時すでに過去の人であったが、バレエ作品は『エジプトの夜』(Ballet : Les nuits égyptienne, op.50; 1900)という題になっており、これを改編して使ったものかもしれない。

*参考サイト:
(1)Wikipedia(和文)バレエ・リュス(※この中にある初演日が、6月2日と記載されているが明らかに誤りである)
(2)Wikipedia(和文)レ・シルフィード
(3)Wikipedia(和文)ヴァーツラフ・ニジンスキー
(4)Wikipedia(仏語)Anton Stepanovitch Arenski (1861-1906)

**これまでの関連記事france100.exblog:ロシア歌劇団公演(セゾン・リュス)リムスキー=コルサコフの歌劇『イワン雷帝』(1909.05.18)
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by utsushihara | 2009-06-04 16:50 | オペラ、音楽、演劇1909-10

ロシア歌劇団の『ボリス・ゴドノフ』のパリ初演

f0028703_15523685.jpg1908年5月19日(火)

ムソルグスキーの歌劇『ボリス・ゴドノフ』はオペラ座において計7回上演され、華々しい成功を博した。主役のシャリアピンをはじめ、出演者はすべてロシア人で占められた。テノールにスミルノフ、アルチェフスキー、またソプラノにエルモレンコ、ペトレンコなどが来演している。

出典Crédit:©BNF-Gallica #102982 « Je sais tout » No.42; Juillet, 1908
画像 Crédit d’Image: アンリ・ビュッセル著「パリ楽壇70年」、©池内友次郎・訳編、音楽之友社刊より: 主役ボリス・ゴドノフを演じるシャリアピン。

(「フィガロ」5月10日付の記事から)
オペラ座における歌劇『ボリス・ゴドノフ』公演の準備は大忙しで進められている。昨日(9日)モスクワの帝国劇場の合唱団一行が指揮者のアヴラネク氏とともにパリに到着した。舞台装置は本日、ベルティエ大通りの工房から搬出され、衣裳をつけての練習が始められる。ボリスの役を演じる高名なシャリアピン氏は明日パリに着く予定である。
出典 Crédit:©BNF-Gallica #288085 « Le Figaro » le 10 Mai, 1908

(「フィガロ」5月16日付の記事から)
『ボリス・ゴドノフ』の初日は5月19日(火)と決定した。アレクサンドル・ゴロヴィン氏はこの歌劇の7つの場面を磨き上げ、その正確さと絵のような見事さで素晴しい舞台だと賞賛されてしかるべき出来となっている。
出典 Crédit:©BNF-Gallica #288091 « Le Figaro » le 16 Mai, 1908

[ Ψ 蛇足 ]
『ボリス・ゴドノフ』(Boris Godounov)の上演については、すでにオペラ座のメサジェ&ブルッサン体制が発足して間もない1月15日の新聞に発表された。ちょうどこの頃パリでロシア音楽特集のコンサートを主催していたセルジュ・ディアギレフ(Serge de Diaghilev, 1872-1929)が次の企画として進めていた内容を「フィガロ」紙とのインタビューで明らかにしたのである。
f0028703_1555091.jpgこのときは、主演のシャリアピン(Fyodor Chaliapine, 1873-1938)、テノール歌手のディミトリ・スミルノフ(Dmitri Smirnov, 1882-1944)とともに、オペラ座でも人気があったフェリア・リトヴィンヌ(Félia Litvinne)も加わる計画だったが本番では別の女声歌手となったようだ。

***アンリ・ビュッセル著「パリ楽壇70年」、©池内友次郎・訳編、音楽之友社刊より引用:
[第10章] 1908年5月17日(日):ロシア人の一団が『ボリス・ゴドノフ』をオペラ座で上演する。リムスキー=コルサコフのオーケストラ編曲によるが、ムソルグスキーのこのすばらしい作品がパリで最初に啓示されたのである。ムソルグスキーの音楽は、その簡素と壮大によって人々を感動させる。この芸術の影響がドビュッシーにいかに作用したか、十分に理解されるところである・・・シャリアピンが、簒奪者の皇帝の異常で悲壮な人格をみごとに表現する。すべての人が熱狂した。
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by utsushihara | 2008-05-19 15:50 | オペラ、音楽、演劇1907-08