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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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ロジーヌ・ラボルドの記念墓碑完成

1908年10月28日(水)

10月28日、パッシー墓地において昨年死去したソプラノ歌手であり声楽教授であったロジーヌ・ラボルドを記念する墓碑の落成式があった。彫刻家のポール・ランドフスキ氏の手になるものである。
ロジーヌ・ラボルドの記念墓碑完成_f0028703_2295786.jpg
出典Crédit:©BNF-Gallica #102983 « Je sais tout » No.47; Déc. 1908
出典Crédit ©BNF-Gallica #039751:Larousse mensuel illustré, revue encyclopédique / No.8 Oct. 1907
画像 Crédit d’image : ©CMN: Ministère de la Culture de France (Médiathèque du Patrimoine et de l'Architecture) Archives photographiques diffusion RMN

[ Ψ 蛇足 ]
ロジーヌ・ラボルド(Rosine Laborde, 1824-1907)はパリ生まれのオペラ歌手で、優れた声楽教授でもあった。パリ音楽院で傑出した成績を認められ、1840年わずか16歳でオペラ・コミック座と契約し、エロルドの歌劇『書生ケ原(プレ・オー・クレール)』(Le Pré aux Clercs)でデビュを飾ったが、まもなく各地の劇場を転々としたあと、ブリュッセルのモネ歌劇場で軽妙なオペラとオペラ・コミックで歌手としての地位を確立した。ブリュッセルでは7年間過ごし、同僚のテノール歌手デュル・ラボルドと結婚した。
彼女の名声はパリにも伝わり、1850年にはパリの劇場で『ユグノー教徒』、『ルチア』、『悪魔のロベール』、『ウィリアム・テル』などを歌った。彼女の上品な美しさ、声の魅力、発声の輝きと明瞭さは聴衆の定評をかち得た。しかしながら彼女はそれに満足せず、欧州各地をはじめ南北アメリカの劇場で歌い、輝かしい成功を収めた。
彼女は40歳で早々に舞台を去り、パリに戻り、以後は声楽教授としての活動を長く続けた。彼女は1907年9月に83歳で死去したが、ほぼその1年後に上記の記念墓碑が建てられた。作者のポール・ランドフスキ(Paul Landowski, 1875-1961)は、ポーランド系フランス人の彫刻家。

*参考サイト:lescimetieres : Passy, Rosine Laborde(←)ラボルドの記念墓碑の現在の写真を見ることができるが、没年表記に誤りがある(1927→1907正当)
**これまでの関連記事france100.exblog:1908年春のサロン展(6)ランドフスキの彫刻「建築」(1908.04)
by utsushihara | 2008-10-26 19:41 | オペラ、音楽、演劇1907-08