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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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3日連続で3つのオペラを歌う新記録、イヴォンヌ・デュベル

1908年8月5日(水)

オペラ座の完璧なソプラノ歌手イヴォンヌ・デュベル嬢は、今週2日の日曜日にトルーヴィルの劇場でマスネの『タイス』を歌ったばかりであるが、昨日4日火曜日に同じ劇場で『ハムレット』でオフィリアを歌った。さらに6日木曜日にはグノーの『ロメオとジュリエット』の主人公を歌う予定となっている。

しかしながらこの間隙をぬって、今夜5日の夜、パリのオペラ座で『ローエングリン』のエルザの役を歌ってほしいと彼女へ支配人から強い懇請があったのである。その理由は、先週オペラ座で彼女が歌ったエルザで輝かしい成功を収めたためであり、今夜の2回目の公演にもう一度出てほしいというのである。
3日連続で3つのオペラを歌う新記録、イヴォンヌ・デュベル_f0028703_23373827.jpg
3日間連続で3つの異なるオペラ、しかも作風の異なる難曲ぞろいのアンブロワーズ・トマ、リヒャルト・ワーグナー、シャルル・グノーの3作品を歌うということは、とりわけ危険なことではあるが、由緒ある歌手であるイヴォンヌ・デュベル嬢は記録的な出演を受諾した。

出典 Crédit:©BNF-Gallica #288173 « Le Figaro » le 5 Août, 1908
画像Crédit d’image:Past to Present: Vintage photo gallery; Yvonne Dubel, Opera Singer; Fashion Paris old Talbot, ca 1910
http://www.past-to-present.com/photos.cfm?reference=G13201

[ Ψ 蛇足 ]
イヴォンヌ・デュベル(Yvonne Dubel, 1879-19xx)は、1904年8月にやはり『ローエングリン』でデビュを飾っている。バカンスの時期で歌える歌手の調整がつかなかったためと思われるが、上記の記事にもあるように色々な意味で「ことのほか危険な」(singulièrement dangereux)ことだっことがうなづける。声がダメになるかもしれないし、台詞が混乱する危険性もある。
同日の演劇欄には、オペラ座の『ローエングリン』の公演の記事が掲載されており、デュベルのほか、ローズ・フェアール、ゴダールらによって午後8時からおこなわれた。
by utsushihara | 2008-08-05 23:38 | オペラ、音楽、演劇1907-08