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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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手配中人物の識別に関する国際協力

1908年4月

ローマ警察の犯罪科学研究所長オットレンギ氏の協力により、国際手配の悪事犯をはるかにたやすく特定できることとなった。最近ではローマで逮捕した3人の男の例が挙げられる。その男たちはそれぞれ、シュテンマー、モレル、リデルセンと名乗っていた。最初の男はチーリッヒ警察からパリ警視庁に人体測定書が送られており、ベルティヨン警視はそれがユリウス・デインヘルトであると認めた。2人目はバーゼルでかつて測定書が作られたフランス軍の脱走兵クレマンとわかった。そして3人目は、アーヘン生まれ、ダックスで測定を受けたエルンストという男だった。こうして再犯者たちにとって前歴を隠し通すことはかなり難しくなってきている。

出典 Crédit:©BNF-Gallica #288060 « Le Figaro » le 15 Avril, 1908
画像 Crédit d’image : ©La città di Asti
http://www.atasti.it/asti/scienza/ottole.htm

手配中人物の識別に関する国際協力_f0028703_15574752.jpg[ Ψ 蛇足 ]
人体測定法(mensuration)は簡単に言えば3サイズ、BWHの値のことになる。犯罪捜査のうえで過去の犯罪歴のある人物を特定することによって手配や手続を早めることができるため、20世紀初頭から用いられていた。記事中のローマ警察の犯罪科学研究所長サルバトーレ・オットレンギ(Salvatore Ottolenghi, 1861-1934)はこの人体測定値の各国間の情報の共有化を推進し、犯罪心理学のロンブローゾ共々、欧州の警察機構にとって大いに貢献した人物である。(←画像)
一人の人物の身体の特徴を絞り込むには測定する項目が多ければ多いほど精度が高まる。・・・つまりそれだけ同じ体つきを持った人間は他にざらにはいない。ひょっとしたら自分一人しかいない、ということがわかって驚かされるのかもしれない。(だから悪いことはできないのだ!)

**これまでの関連記事france100.exblog:ミラノ博でのロンブローゾ教授(1906.07)
by utsushihara | 2008-04-16 15:54 | ★ベルエポック事件簿1908