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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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フェミナ劇場でギリシア喜劇

フェミナ劇場でギリシア喜劇_f0028703_21424621.jpg1908年1月9日(木)

1月9日フェミナ劇場にてフランス考古学発掘協会主催のとても興味深いギリシア喜劇の上演があった。これはマスペロ氏が率いるエジプト調査団でルフェーヴル氏によって発掘された紀元前4世紀後半のメナンドロス作の「調停裁判」でモーリス・クロワゼ氏が翻訳したものである。出演は、ネート・ブラン嬢(Neith Blanc)、フィラシエ嬢(Fillacier)、ロジェ・レヴィ氏(Roger Lévy)などで(→)右画像は
その一場面である。
また紀元前3世紀前半の詩人テオクリトス作の「ナイス」(デューラフォワ氏訳)も取り上げられた。

出典Crédit:©BNF-Gallica #102982 « Je sais tout » No.37; Fév. 1908

[ Ψ 蛇足 ]
フランス考古学発掘協会(La société française des fouilles archéologiques)は20世紀前半までエジプトや中東各地の遺跡の発掘活動を行なったようだ。ガストン・マスペロ(Gaston Maspero, 1846-1916)はパリ生まれのエジプト学者で、1880年以降エジプトへの調査に従事し、砂に埋もれたスフィンクスの発掘やカイロの博物館の創設に功績があった。
メナンドロス(Ménandre / Menandros, 342-291 av.J.-C.)は、ギリシアの代表的な喜劇作家である。アリストファネスよりも半世紀後に活躍した。哲学者エピクロスとほぼ同年代である。恋愛、結婚、貧富、主従関係など人生の諸般に対する観察と考察にもとづく劇作品は「人生がメナンドロスをまねたか、メナンドロスが人生を写したのか」と後世称えられるほど声価が高かったが、金言集、引用句の断片としてしか作品が残っていなかった。1905年にカイロ付近から紀元後5世紀頃のメナンドロスの戯曲の写本の一部が発掘されたのを皮切りに作品のかなりの部分が復元することが可能となった。上記で上演された「調停裁判」(Arbitrage)もその一つである。

*参考サイト:
(1)Wikipedia(仏語)Gaston Maspero ガストン・マスペロ
(2)Wikipedia(仏語)Ménandre メナンドロス

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by utsushihara | 2008-01-09 21:40 | オペラ、音楽、演劇1907-08