フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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シテ島の地下鉄工事現場で爆発、5人死亡

f0028703_23464975.jpg1907年12月23日(月)

23日午後7時半頃、リュテス街の地下鉄4号線の工事現場で大きな爆発事故が発生した。4号線はクリニャンクール門からオルレアン門までパリを南北に縦断する地下鉄で、セーヌ川とシテ島の下をくぐるための工事が進められていた。
地下12mの深さで圧搾空気の力によって潜函の鐘形カバーが破裂し、潜函のボルトが外れ、その衝撃によって工事現場にいた60人の労働者が吹き倒された。それは恐慌状態を引き起こした。現場責任者はすぐさま労働者たちを地上に引き上げさせ、点呼を行なった。55名のほとんどが打撲傷を受け、中には頭部に負傷した人もいた。5人の労働者が見つからなかった。
犠牲となった人たちは事故発生の瞬間、粘土で水の流れを塞ぐ作業をしていたが、地下駅を作るための潜函の楕円形のトンネルの中に想像以上の強い力で投げ出された。最初の警報で彼らの仲間と救急隊が駆けつけ、60cmほどの凹みの中で犠牲者の捜索を行なわねばならなかった。
午後9時に最初の遺体を運び出した。身体が完全に損傷し、泥水と土砂と血にまみれていた。潜函作業員の一人、アルフォンス・ベッケル(24歳、ザカリー街9番地)だった。そのすぐ後で運び出されたのは、橋脚主任ジャン・ヴェザーニ(44歳、ヴィヴィエ街13番地)で、既婚者で家族が残された。

パリの市議会副議長のランピュエ氏と秘書官のデランド氏が現場に最初に駆けつけ、事故の模様をすぐさま開催中の議会に報告するために戻った。警視庁のボルド警視の指揮で事故の捜査がたたちに開始され、この恐ろしい事故の原因は、犠牲者の一人ヴェザーニ主任の不注意による取付けボルトの取違えによるものと考えられている。

出典Crédit:©BNF-Gallica #102982 « Je sais tout » No.37; Fév. 1908
出典Crédit:©BNF-Gallica #287946 « Le Figaro » le 24 Déc. 1907

[ Ψ 蛇足 ]
記事中の地下駅とは「シテ」(Cité)駅のことである。地下鉄4号線は現在では2番目に利用者数が多い路線となっている。セーヌ川の川底の下をくぐるため、川の中州にあたるシテ島の駅は地下20mの深さに作られた。全線開通はこの事故の2年あとの1910年1月となる。初めてこの駅に降りたとき、地上に出るためには必ずエレベーターに乗らなければいけないことを知って驚いたことがある。少なくとも戦前の建造でありながら高度の技術を必要とする難工事だったろうと思われる。地上にでるとほっとする。そこは花市場(Marché aux fleurs)になっていて、売り物の小鳥たちのさえずりも聞こえる。現在ではルイ・レーピン広場(Place Louis Lépine)という名前になっている。パリ市警の建物との境目がリュテス街(Rue de Lutèce)である。パリの街の古称はリュテシア(Lutécia)といい、その起源がシテ島から始まったことの証しである。

*参考サイト:Wikipedia(仏語)Ligne 4 du métro de Paris(パリ地下鉄4号線)
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by utsushihara | 2007-12-23 22:45 | フランス政治社会1907-08