フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


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レジャーヌ劇場にサダヤッコ登場

1907年12月10日(火)

先年のパリ万博においてかくも鮮烈な成功をもたらした日本の悲劇役者サダヤッコ女史とカワカミ氏は再びパリを訪れている。今回は、東京に建設される予定の大劇場のために天皇直々の勅命を受けてパリの劇場運営や改革について研究するためである。パリの何人かの劇場支配人たちからの懇請にもかかわらず、また昔日の感動をまだ生き生きと思い起こせるのに、偉大な悲劇女優はわが観衆の目の前で再び舞台に立つことはないと心に決めていたようである。しかしながら駐仏日本大使閣下のとりなしにより、レジャーヌ女史からの丁重な歓待の申し出に対しサダヤッコ女史は抵抗する術(すべ)がなかった。
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サダヤッコ女史、カワカミ氏、そしてその一座の公演は、レジャーヌ劇場で12月10日から、現在大成功で続演中の「義賊ラッフルズ」のあとに続いて行なわれる。演目は「モニジ・ガリ」(Moniji Gari と表記、「紅葉狩」か?)といい、「日本の鬼と刀」(Le diable et l’épée du Japon)の意味で、パリでは初めての公演となる。サダヤッコは力量ある役者のカワカミを相手役としており、この演目の中では他に5人の役者が加わる。カワカミ嬢とカワムラ、ウダガワ、フジタ、スギハシの諸嬢だが、いずれも日本の演劇界では重要な立場を占めている。舞台装飾は画家のオンダ氏のもので、衣装は素晴らしい色彩と形態である。この最初の公演には日本大使館の全員が観覧する。

「紅葉狩」全1幕の第1回公演は10日午後11時から行なわれる。配役は下記の通り。
姫君と鬼(La Princesse et le Diable)        貞奴(Mme Sada-Yacco)
ケレモチ(これもち=平維茂)(Keremotchi)       川上音二郎(M. Kawakami)
第一の侍女(1re dame de la suite)          カワカミ(Mlle Kawakami)
第二の侍女と唄(2e dame de la suite et Chant) フジタ(Mlle Foujita)
山の神(L’Ange)                       カワムラ(Mlle Kawamoura)
従者の男(Un homme de la suite)           ウダガワ(Mlle Oudagawa)
三味線(Shamisen-instrument)            スギハシ(Mlle Souguihashi)

出典Crédit:©BNF-Gallica #287930 « Le Figaro » le 8 Déc. 1907
出典Crédit:©BNF-Gallica #287932 « Le Figaro » le 10 Déc. 1907
画像 Crédit d’image : ©The Imaginary Web Museum : Tavik Frantisek Simon(1877-1942); Sada-Yacco à Paris
http://www.tfsimon.com/index1.htm

[ Ψ 蛇足 ]
この記事でやっとサダヤッコたちがなぜパリを再訪したのかがわかった。「フィガロ」では「ある芸術的事件」(Un événement artistique)として8日の祝典公演を紹介したのを皮切りに、上記のレジャーヌ劇場での公演の紹介がしばらく続くことになる。この時、貞奴は37歳、音二郎は43歳である。それにしてもこの熱のこもった注目ぶりには驚かされる。
上掲(↑)の絵画はチェコ出身の画家タヴィク=フランティチェク・シモン(Tavik Frantisek Simon, 1877-1942)の作品だが、このときの公演の記録画像としてもとても貴重なものである。シモンは東洋にも旅行し、日本や中国でのスケッチも数多く残しており、自分の名前を漢字で「四門」と書いたりしている。
「義賊ラッフルズ」(Raffles)はこの年6月からのロングランを続けている大人気の出し物である。

*参考サイト:【日本舞踊】演目辞典:「紅葉狩」(もみじがり)

**これまでの関連記事france100.exblog:
(1)サダヤッコのパリ再演(1907.12.08)
(2)サダヤッコのキモノ(1905.02)
(3)「義賊ラッフルズ」の上演(1907.06)

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by utsushihara | 2007-12-11 22:51 | オペラ、音楽、演劇1907-08