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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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ルネサンス座で「サムソン」上演

1907年11月6日(水)

アンリ・ベルンスタン氏は11月6日ルネサンス座に新作「サムソン」(Samson)を乗せ、新たな勝利をものにした。金銭をめぐる厚顔無恥な人々を描く4幕劇で、出演はシモーヌ・ル=バルジー、ダルクール、ロジェールの女優陣とリュシアン・ギトリ、ルーセル、デュボスク、アルキリエールの諸氏であらゆる場面で表現力に富んだ演技である。

出典Crédit:BNF-Gallica #102981 « Je sais tout » No.35; Déc. 1907
出典Crédit avec l’illustration:© BNF-Gallica #287893 « Le Figaro » le 7 Nov. 1907
ルネサンス座で「サムソン」上演_f0028703_15194694.jpg
*「フィガロ」11月1日付の記事から:
ルネサンス座での「サムソン」の総稽古は主演女優のル=バルジー夫人が軽い風邪を引いたため2日延期することが決まった。彼女は結局、俳優兼支配人であるリュシアン・ギトリ氏に2日間の絶対安静を要請した。日曜日から稽古を再開し、できるだけ遅滞なしに5日水曜日の総稽古、6日木曜日の初演となる見込みである。
出典Crédit:BNF-Gallica #287893 « Le Figaro » le 1er Nov. 1907

*「ラルース月刊百科」第12号1908年2月から「サムソン」のあらすじ:
古くから続くダンドリーヌ侯爵家は浪費のため困窮し、金のために娘のアンヌ=マリーを成り上がり者のジャック・ブラシャールと結婚させる。昔は乞食のような男がパリで銅の相場で大儲けし、百万長者の一人となっていた。彼らはブラシャールの資金で豊かな暮らしを取り戻し、相場にも手を出すようになった。しかし理想の愛に憧れていたアンヌ=マリーは、粗野な夫以外の男性との癒しを求め、ジェロームという上品なスポーツマンで賭け事と決闘が好きな男に身を捧げてしまう。その彼も破産に追い込まれ、別の愛人のグラースに負債の肩代わりを頼む。ブラシャールの意見でジェロームは新たな投機に乗り出し、アンヌ=マリーとの逢瀬を楽しむ。嫉妬に狂ったグラースがブラシャールに密告し、彼にロンドンに出かけるふりをさせて戻らせると・・・
出典Crédit:©Larousse Mensuel illustré, Revue encyclopédique Vol.I, No.12 Fév. 1908 à la bibliothèque de la Maison Franco-Japonaise, Tokyo
ルネサンス座で「サムソン」上演_f0028703_1520876.jpg
[ Ψ 蛇足 ]
画像(↑)は旧約聖書のサムソンさながら、周囲の裏切りに猛り狂った主人公が自暴自棄になる様を比喩的に描いた「フィガロ」のイラストである。自分の築いた神殿のような銅の相場を破壊しようとして、持ち高を「いくらでもいいから投売りしろ」と叫ぶ。芝居の題名はこの局面から由来しているらしい。
画像(右→)はリュシアン・ギトリの息子サシャ・ギトリが描いた作者アンリ・ベルンスタン(Henry Bernstein)の似顔絵。(ジル=ブラース紙掲載)

**これまでの関連記事france100.exblog:
(1)「泥棒」の公演(1906.12.07) シモーヌ・ル=バルジー夫人
(2)「鈎爪」の上演(1906.04.19) アンリ・ベルンスタン作

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by utsushihara | 2007-11-06 15:22 | オペラ、音楽、演劇1907-08