フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


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ドビュッシーのオーケストラ版「小組曲」の初演

f0028703_1834715.jpg1907年11月3日(日)

***アンリ・ビュッセル著『パリ楽壇70年』、池内友次郎・訳編、音楽之友社(1966.10)刊より引用。
1907年11月4日(月): ガヴォー楽堂で「小組曲」の初演。シュヴィアールによる極めて表情にとむ演奏。私はドビュッシィとともに感謝の言葉を述べに行く。作品は成功裡に受け入れられたが、作者の友人の一人が来て言う。「君の若いときの作品にたいして、批評家たちはかなり手厳しいだろう。」それに(対して)ドビュッシィが言う。「ステファヌ・マラルメが適切にも、批評家とは自分の関係のないことに容喙する者のことだ、と言っていないかね?」

1907年10月29日(火):(本番前のある日)
コンセール・ラムルーで、私がオーケストラ編曲したドビュッシィの「小組曲」の練習。ドビュッシィは、オーケストラが彼の望んだ通りに鳴るのを認めたが、全体に柔軟性に欠ける、とシュヴィアールに注意させる。シュヴィアールは、とつぜん「柔軟、では分らない!速くするか、遅くするかだ!」と答えて、くるりと背を向ける。ドビュッシィは、始末に負えず、「なんていやな奴だ!」と言う。

出典Crédit:BNF-Gallica #287896 « Le Figaro » le 4 Nov. 1907
画像 Crédit d’image : ©CMN: Archives photographiques (Médiathèque du Patrimoine et de l'Architecture)

[ Ψ 蛇足 ]
アンリ・ビュッセル(Henri Busser, 1872-1973)はこの年の4月にクロード・ドビュッシー(Claude Debussy, 1862-1918)(↑画像)から頼まれて、四手ピアノのための「小組曲」(Petite Suite)の管弦楽編曲を手がける。恐らくその年のバカンス後には仕上がっていたと思われる。今では愛すべき小品集としてほとんど管弦楽編曲版で演奏され、聴かれることが多い。4つの曲から成り、①小舟にて(En bateau)、②行列(Cortège)、③メヌエット(Menuet)、④バレエ(Ballet)のそれぞれに可愛らしい味わいがある。アンリ・ビュッセルの名前が音楽史上で残ったのもこの編曲のおかげだったとも言える。

この曲の指揮者カミーユ・シュヴィヤール(Camille Chevillard, 1859-1923)は当時の代表的な指揮者の一人でラムルー管弦楽団を創始者のシャルル・ラムルーから引き継いでおり、ドビュッシーの有名な「夜想曲」(Nocturnes)や「海」(La Mer)の初演も行なっている。力量はありながらも意固地な性格だったらしく、上記のドビュッシーとのやりとりの一件もエピソードとしてはなかなか興味深い。

ガヴォー楽堂(Salle Gaveau)は1907年に作られた由緒ある音楽ホールでエリゼ宮の近くにある。現在の感覚では室内楽向きの小ホールだが、当時はこの規模が標準的だったようだ。

*参考サイト:Wikipedia(仏語)Camille Chevillard

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by utsushihara | 2007-11-03 18:29 | オペラ、音楽、演劇1907-08