フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


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今シーズンのオペラ座(1906年~07年)

f0028703_16394949.jpg1906年9月

オペラ座の支配人ペドロ・ゲラール氏は、今年はジュール・マスネ作曲、カチュル・マンデス台本によるオペラ「アリアーヌ」とポール・ヴィダル作曲、カミーユ・ド・サント=クロワ台本のオペラ「ラムレスの娘」を取り上げる。

出典:BNF-Gallica #102979 « Je sais tout » No.20; OCT. 1906
画像Crédit d’image : ©The New York Public Library; Astor, Lenox and Tilden Foundations.

[ Ψ 蛇足 ]
一般的に演劇・オペラ等の観劇のシーズンも秋から始まり冬を越して初夏に終わる。「芸術の秋」という言葉に惹かれる人間の感性に自然に合致するサイクルかも知れない。新しいシーズンを前に出し物についての予定が語られるのはいつの時代も恒例だ。
この年のオペラ座の目玉はマスネの「アリアーヌ」(Ariane, 1906)だった。「マノン」「タイス」「ウェルテル」など、すでに数々のオペラの傑作を世に出していたマスネは、今や押しも押されもせぬ大作曲家の一人であり、一昨シーズンの「ケルビーノ」(Chérubin,1905)(関連Blogはこちら)の成功を受けて今回も大いに期待されていたようで、姉妹誌の「ムジカ」の臨時増刊号として「マスネ」を大特集した号が発売されたほどである。

この年のオペラ座の支配人は、元バス歌手でもあったペドロ・ゲラール(Pedro Gailhard, 1848-1918)であり、「ファウスト」のメフィストや「ドン・ジョヴァンニ」のレポレッロ役が稀代の名演とされた。彼の本名はピエールというが、愛称のペドロで親しまれた。1885年から1907年まで断続的にオペラ座の支配人を務めたが、ちょうどシャルル・ガルニエの設計によるオペラ座が1875年に完成した直後の時代で、19世紀後半のフランス歌劇の傑作も多く生み出された時期である。(↑画像掲載)

映画やミュージカルでも有名なガストン・ルルー(Gaston Leroux, 1868-1927)作の小説『オペラ座の怪人』(Le Fantôme de l’Opéra, 1910)は、まだそれほど古びてはいないオペラ座の建物や設備で不思議な事件や現象が起きるという俗説を巧みに取り込んだ伝奇小説であるが、その中にもこの実在した支配人ゲラールのことが出てくる。(以下に引用:)
「・・・ところがである。問題のその消防係副主任(*)は、奈落にちょっと見回りに出かけ、どうやらいつもよりも遠くまで足をのばしたらしいのだが、突然に青ざめ、おびえきって、がたがた震えながら飛び出さんばかりの目をして舞台に戻ってくるや(・・・)半ば気を失ってしまったのだ。その理由は?頭の高さで、胴体もないのに、炎に包まれた頭が自分に向かって進んでくるのを見たからなのだ!・・・」
(* 原注) 私はこの話をオペラ座の元支配人ペドロ・ゲラール氏からも、やはり実話として聞いている。
                    ガストン・ルルー作、三輪秀彦・訳、『オペラ座の怪人』第1章より(創元推理文庫)
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by utsushihara | 2006-09-12 16:34 | オペラ、音楽、演劇1905-06