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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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ラファエリの個展が盛況

1909年7月ラファエリの個展が盛況_f0028703_16252537.jpg

ラファエリ氏は6月と7月にジョルジュ・プティ画廊で大きな個展を開いた。独特で多彩な作品にはパリと近郊のたたずまいと人々のうごめきが見事に絵の中に甦っている。若い頃に描いた作品も展示に加えられており、彼の才能の理にかなった成長を見ることができる。

(フィガロ紙7月8日付の記事から)
ラファエリの個展はここ数日パリ市民に暖かい好天をもたらしたように思える。結果的に毎日セーズ街の3つの会場に多くの愛好者が集まり、名匠の油絵、デッサン画、水彩画を賞賛の目で見ている。
パリと郊外の風景をありのままに捉え、彼自身の独自の色使いでその動き、雰囲気、空、季節それぞれの特性を一枚の絵の中に表現するスタイルは、パリの人々に非常に大きな評判を呼び起こした。またそれは肖像画の分野でも若い婦人や少女の甘く優しい姿に多くの魅力を具えるものとなった。
個展はあと10日以上開かれるが、次の日曜日は最後の休日となるため、現代最高の画家の一人とされるラファエリに敬意を表する人々が多数押し寄せることになろう。

ラファエリの個展が盛況_f0028703_1626103.jpg出典Crédit:©BNF-Gallica #102985 « Je sais tout » No.55; Août, 1909
出典 Crédit:©BNF-Gallica #288513 « Le Figaro » le 8 Juil. 1909
画像 Crédit photographique : © RMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski / Cote cliché : PHO1983-165-546-406 / Fonds : Photographies / Titre : Jean François Raffaëlli (1850-1924), peintre français (Album de 500 célébrités contemporaines - collection Félix Potin) / Auteur : Benque Wilhem (actif de 1876 à 1894) / Localisation : Paris, Musée d'Orsay / Acquisition : don de la Fondation Kodak-Pathé,1983
画像 Crédit photographique : © RMN / Philipp Bernard / Cote cliché : 99-014677 / Titre : Boulevard de banlieue / Auteur : Jean-François Raffaelli (1850-1924) / Localisation : Lille, Palais des Beaux-Arts

[ Ψ 蛇足 ]
ジャン=フランソワ・ラファエリ(Jean François Raffaëlli, 1850-1924)は印象派の画法をさらに独自に発展させた作品で知られる。口悪く言えば「観光絵画」的な受け止め方もあるが、どこか洗練された味わいを感じることができる。この当時、かれは49歳ですでに大家の仲間入りを果たしていたようだ。
(↑)上掲は現在リール美術館所蔵の『郊外の大通り』(Boulevard de banlieue)。美術館収蔵品がそれほど多くないのは、当時から人気があって個人が愛蔵しているものが多いせいかも知れない。

*参考サイト:Wikipedia(英文)Jean-François Raffaëlli
**これまでの関連記事france100.exblog:秋の美術展(サロン・ドートンヌ)1905(1905.10.16)
by utsushihara | 2009-07-09 16:24 | 美術、彫刻1909-10