フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


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視覚芸術=映画『ギーズ公の暗殺』の上映

f0028703_1455744.jpg1908年11月15日(日)

芸術的な映画劇場であるシャラス会堂(Salle Charras)では、視覚芸術(ヴィジョン・ダール, vision d’art)と称して11月15日から映像化された演劇作品を上映している。まず有名な歴史的事件を描いた『ギーズ公の暗殺』(l’Assassinat du duc de Guise)は、
アンリ・ラヴダン氏(Henri Lavedan)の台本、
カミーユ・サン=サーンス氏(Camille Saint-Saëns)の音楽、
アンドレ・カルメット氏(André Calmettes)の演出で、
アンリ3世役にシャルル・ル=バルジー氏(Charles Le Bargy)、
ギーズ公役にアルベール・ランベール氏(Albert Lambert)、
ギーズ公の愛人ノワルムーティエ侯爵夫人役にガブリエル・ロビンヌ嬢(Gabrielle Robinne)などの有名俳優が出演している。
同時に上映するのはジュール・ルメートルの短篇『ユリシーズの帰郷』(Le Retour d’Ulysse)とウジェーヌ・ロスタンの『聖なる森』(Le Bois sacré)である。

出典Crédit:©BNF-Gallica #102983 « Je sais tout » No.48; Jan. 1908
出典 Crédit:©BNF-Gallica #288275 « Le Figaro » le 15 Nov. 1908
画像 Crédit photographique:©Photo RMN / Harry Bréjat / Cote cliché : 00-000109 / Fonds : Peintures / Titre : Assassinat du duc de Guise au château de Blois en 1588 / Auteur : Paul Delaroche (1797-1856) / Localisation : Chantilly, Musée Condé

[ Ψ 蛇足 ]
映画が単なる風景・風俗の活写だけでなく、演劇・芝居の映像化という段階に入ったことを示す記事である。映画という娯楽産業が急速に発展してきた時代であった。『ギーズ公の暗殺』は1588年にブロワ城で起きた事件で、その史実にもとづく物語を映画化したということが画期的な出来事であった。(↑)上掲が「闘争」(la lutte)の場面と紹介されているが、何しろ不鮮明なのが残念である。
下掲(↓)は同じ事件を描いたポール・ドラロッシュ(Paul Delaroche, 1797-1856)の作品であり、シャンティイのコンデ美術館に収められている。

f0028703_1456298.jpgロレーヌ家のアンリ・ド・ギーズ(Henri de Guise, 1549-1588)は、16世紀フランスを吹き荒れた宗教戦争で旧教同盟の主導的な役割を発揮していた。「刀傷」(le balafré)という仇名を持つ闘士でもあり、悲惨な《聖バルテルミーの虐殺事件》でも反ユグノーの先鋭的な行動の目立つ人物であった。当時のフランス国王アンリ3世(Henri III, 1551-1589)は彼の勢力が拡大するのを恐れ、ブロワの城に呼んで暗殺したのだった、

*参考サイト:filmsdefrance.com(英文): L'Assassinat du duc de Guise (1908)
**これまでの関連記事france100.exblog:無声映画+名曲コンサート(シネマ=アーティスティク・コンセール)(1908.02.28)

昔CDダビングしていたサン=サーンスの映画音楽『ギーズ公の暗殺』を久々に聞いてみた。5つの部分からなり、演奏時間は約20分である。映画の作品DBによればこの映画の上映時間は約15分という。木管とホルン各1と弦楽、ピアノ、ハルモニウムという小規模編成の演奏で、舞台の袖で奏くといった軽い響きがしてレトロを感じた。この時代は記録媒体としてやっとフィルムが出来上がったばかりで、しかも無声映画である。映像が流れる間ずっと音楽が鳴り続ける必要があった。音楽はナマ演奏しか存在しない時代である。従って毎晩楽士たちがそのための曲を奏いていたのである。
既に70歳を超えていた老巨匠がこうした時代の最先端の技術=映画に積極的に関わったことは驚異である。
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by utsushihara | 2008-11-16 14:54 | オペラ、音楽、演劇1907-08