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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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トルーヴィル線列車での強盗殺人未遂事件(2)(ベルエポック事件簿)

トルーヴィル線列車での強盗殺人未遂事件(2)(ベルエポック事件簿)_f0028703_1921194.jpg1908年8月5日(水)

[ ルーアン発 ]
鉄道車室内での殺人未遂事件に関して新たに詳細な情報がわかった。

セルキニー駅に到着した列車で、ルメール夫人は停車する前に意識を取り戻し、乗務員や駅員を呼び、彼らに犯人の男が車室から降りたことを話した。駅長がその男を捕え、車室に戻って夫人の目の前でこの男を確認させた。しかし夫人はこの男のことを犯人ではないと語り、その男はちょうどシェルブール行きの急行が入線してきたのに乗り換えたのである。

事件に至った経緯は以下の通り:
ルメール夫人の妹ギタ・ジャルドン嬢は3ヶ月前にポルトガル人学生ペドロ・ギュスモーと婚約した。ギタ嬢の母親ジャルドン夫人はモンパルナス大通り116番地で家具の商売をしており、先週木曜日、自宅の小さな家具の引出しにしまっていた5万フランが消えているのに気づいた。手早く捜索した結果、盗んだのはペドロ・ギュスモーに他ならないことが判明した。しかし彼はその時すでにトルーヴィルに向けて発っていたのである。
ジャルドン夫人の長女であるルメール夫人はただちに妹と一緒に彼を追いかけることにした。彼女は火曜日にトルーヴィルのカジノでペドロを見つけ、彼の行為をなじり、盗んだ金を返すよう要求した。
ペドロはすっかり悔悛し、ル・アーヴルのホテルの自室に札束をしまっておいたと語り、それを返すのでルメール夫人に一緒に来てほしいと言った。かくしてペドロは残っていた4万8千フランを彼女に返したのである。
しかしトルーヴィルに戻る定期船が終わっていたので、彼女は午後10時発の列車で帰ることにし、ペドロも同行することになった。

それから何が起きたのだろうか?正確なことはまだわかっていない。不思議に思われる点が一つある。セルキニーの駅でルメール夫人が犯人だと言ったはずの男を、なぜ別人だと言ったのだろうか?

出典 Crédit:©BNF-Gallica #288174 « Le Figaro » le 6 Août, 1908

**これまでの関連記事france100.exblog:トルーヴィル線列車での強盗殺人未遂事件(1)(ベルエポック事件簿)(1908.08.05)
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by utsushihara | 2008-08-06 19:07 | ★ベルエポック事件簿1908