フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


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ダランソン夫人の首飾り消失事件(捜査篇1)(ベルエポック事件簿)

1908年7月21日(火)

ヴェルサイユの予審判事コーム氏は、数日前に起きたエミリエンヌ・ダランソン夫人ことウッドランド夫人の真珠の首飾りの紛失事件に関する取調べを開始した。

一番奇妙なのは首飾りの持ち主の訴えではなく、事件の起きた別荘の女主人アロザ夫人の申し立てである。事件が起きた時点では、ウッドランド夫人は彼女に「ねぇあなた、そんな大声で騒がないで。これはきっと何かの茶番劇よ。」とたしなめたのに、結局夫人は一緒に昼食を取っていたアレック・カーター氏とユルバン・ダヴィド夫人のいる前で、彼女のせいで盗難にあったのだと責めたてる始末となった。従って彼女は捜査が十分に行なわれ、自分が潔白であることをぜひ証明してほしいと語ったのである。

アロザ夫人の使用人だったマリー・オタンは、首飾り消失事件の日には食事の給仕をしていたが、その後奉公先を変え、ウッドランド夫人の世話係となった。彼女も判事の事情聴取を受けたが、何も知らないと語った。要するに今のところ、事件の捜査は発生時から何も進展していない。

出典 Crédit:©BNF-Gallica #288158 « Le Figaro » le 21 Juil, 1908
画像 Crédit photographique:©Photo RMN : Cote cliché : 02-007923 - Fonds : Photographies - © RMN (Musée d'Orsay) / Hervé Lewandowski – Atelier de Charles Reutlinger
Titre : Portrait de E. d'Alençon, actrice, vers 1900 / Localisation : Paris, Musée d'Orsay

[ 原題 ] Le collier de Mme Émilienne d’Alençon: この事件の発端を伝える記事を見落としているので、発見次第追加掲載します。

f0028703_1127339.jpg[ Ψ 蛇足 ]
ここに被害者として登場したエミリエンヌ・ダランソン(Émilienne d’Alençon, 1869-1946)は、当時美人女優として非常に有名な人物であることがわかった。(画像→)
本名はエミリー・アンドレ(Émilie André)、パリ生まれで20歳のときダンサーとしてシルク・デテ(Cirque d’été)劇場にデビュして以来、レヴューの舞踊家兼女優としてフォリーベルジェール座やヴァリエテ座などで活躍した。片や、その抜群の美貌から若きユゼス公爵、ベルギー国王レオポルド2世などから寵愛され、高級娼婦(クルチザンヌ)の一人として、リアーヌ・ド・プージィ、カロリーヌ・オテロとともに「ベルエポックの三美神」と称された。1895年頃に騎手のパーシー・ウッドランド(Percy Woodland)と結婚したので、上記の記事にあるようにウッドランド夫人とも呼ばれた。
この事件のとき彼女はすでに39歳であったが、一緒に食事をしていたアレック・カーター(Alec Carter)も夫と同じ有名騎手の一人であり、また女流詩人のルネ・ヴィヴィアン(Renée Vivien, 1877-1909)とも同性愛の関係にあったとされている。
エミリエンヌ(エミリアンヌと表記してもいいが慣用に従った)には、後年『美しさの秘密、女性が美しくあるための実用的で役に立つ助言集』(Secrets de beauté pour être belle, recueil de conseils utiles et pratiques pour les soins de la femme; 1919)という著書もある。

*参考サイト:Wikipedia(仏語)Émilienne d’Alençon

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by utsushihara | 2008-07-23 18:03 | ★ベルエポック事件簿1908