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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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バニラ香料商殺人事件(9)タヒチからの手紙(ベルエポック事件簿)

1908年3月10日(火)

一昨日ヴォルテール大通り104番地から押収した文書をくまなく調べたアマール警視は、昨日(9日)一通の手紙を見出した。それによって、これまで他紙がまことしやかに語ってきた本当とは思えない話は全部打ち消すことになった。この手紙は1907年9月25日付のタヒチからの手紙で、ワイス氏からエンニ氏に宛てたものであり、バニラ香料商に、現地のポルリエ氏の家族についての情報を集めてほしい、と頼む内容であった。

・・・我が友ポルリエは、さる若気の過ちから弁護士の忠告により1889年にフランスを離れることになった。しかし彼はこの過去について何の咎めもなかった。3年ごとに彼は陸軍士官の兄から手紙を受け取っているが、この中には彼の母親と姉妹については何も知ることができなかった。彼は家族の居場所がわからないので、私から調べてもらうようにしたわけなのだ。・・・

精力的な捜査の結果、エヌカンに対する新たな情報が入り、彼がベルギー警察とのいざこざに加え、米国でも同じような前科があることがわかった。
アマール警視は、エヌカンの部屋から彼の写真を見つけ出し、写しを各地の検察へ発送した。彼がパリを出た時の服装は、グレーの格子柄の背広、ビロードの襟のついた黒いコート、ツバ広の栗色のチロル風の帽子を被っていた。

出典 Crédit:©BNF-Gallica #288023 « Le Figaro » le 10 Mars, 1908

[*慣用句] 若気の過ちから(à la suite de certaines folies de jeunesse)
by utsushihara | 2008-03-10 16:25 | ★ベルエポック事件簿1908