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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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1907年パリのノエル風景

1907年パリのノエル風景_f0028703_1651196.jpg1907年12月24日(火)~25日(水)

穏やかな天候に恵まれ、ノエルの夜は活気に満ちていた。毎晩のように群集が目抜き通りを流れ歩き、玩具がいっぱい飾られた店頭をのぞき、自分たちの製品を売り込む露天商の呼び声を聞く。カフェのテラスは夏と同じように多くの客で占められている。
教会では信者たちがあふれかえるにもかかわらず、極めて平穏に真夜中のミサが執り行なわれた。そしていよいよ宵越しの宴会(レヴェイヨン)が始まった。ここ数年はやや軽視されてきた感じだったが、今年はこれまでにない盛り上がりを見せた。高級レストランから質素な居酒屋に至るまで空いたテーブルは一つもなく、また多くの家々でも一階から屋根裏まで灯りがともされ、誰もがその好みと手段に従って伝統的なノエルの夜食に興じていた。

この期間にパリが食べつくした食料を数字で示してみるのも一つの考え方であろう。月曜から火曜までレアル(中央市場)で売れたのは、牛肉と豚肉あわせて315トン、牡蠣は4百万個(去年よりも2百万個以上多い)、鳥肉309トン、獣肉(ジビエ)35トン、魚267トン、そしてハム5千本、酢漬けキャベツ(シュークルート)200トン、1万尺のトリュフ入りパテ、さらにかなりの量の白腸詰と黒腸詰(ブダン)であった。

この騒ぎは一晩中続いたが、お祭り騒ぎの陽気さをぶち壊すトラブルはごくわずかであった。飲み過ぎた客同士の口論がいくつか程度で、平時の週末以上ではなかった。パリはひと言で言えば、賢明にふるまったのである。

出典Crédit:©BNF-Gallica #287948 « Le Figaro » le 26 Déc. 1907

[ Ψ 蛇足 ]
この年が平和なクリスマスだったことを知る貴重な記事だと思う。(le reveillon a été cette année plus vivace que jamais)
by utsushihara | 2007-12-25 16:45 | フランス政治社会1907-08