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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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高踏派の詩人シュリ=プリュドム死去

高踏派の詩人シュリ=プリュドム死去_f0028703_23562199.jpg1907年9月7日(土)

高踏派を代表する詩人で「むなしき優しさ」(Les Vaines tendresses)、「正義」(La Justice)、「幸福」(Le Bonheur)などの詩集の作者で知られるシュリ=プリュドム氏は9月7日パリ南郊シャトネーの村で死去した。1839年パリ生まれ、68歳だった。1881年にアカデミー会員に選ばれ、「パスカルの真の信仰」(Vraies religion de Pascal)などの高邁な哲学的な著作もある。
シュリ=プリュドム氏の葬儀は文学界における当月の大きな出来事となった。シャトネーでの葬儀に続き、パリのマドレーヌ寺院およびペール・ラシェーズ墓地で葬儀は厳粛に執り行なわれた。芸術各界の名士たちが花飾りのまったくない柩の周りにぎっしりと並んだ。弔辞はまったく読まれなかった。彼が25年間にわたって座り続けたアカデミー・フランセーズからは、フランソワ・コペー、ジュール・ルメートル、アンリ・ウッセィ、フレデリック・マッソンらとともに終身事務局長のガストン・ボワシエが出席した。
ミサはオペラ座の歌手ミュラトー氏とデルプージェ氏の独唱で奏された。墓地への葬列は、第104歩兵連隊、第13砲兵隊、および第2胸甲騎馬隊によって導かれた。

出典:BNF-Gallica #102981 « Je sais tout » No.33; Oct 1907
画像 Crédit d’image : © Photo RMN6742- ©Gérard Blot
Titre :René-François-Armand Prudhomme (1839-1907), poète dit Sully-Prudhomme
Auteur : ©Paul Chabas (1869-1937) Localisation : Châteaux de Versailles et de Trianon, Versailles.

[ Ψ 蛇足 ]
シュリ=プリュドム(Sully-Prudhomme, 1839-1907)は筆名である。本名はルネ=フランソワ=アルマン・プリュドム(René-François-Armand Prudhomme)である。単一の筆名の場合はヴォルテール、スタンダールなどと同様に「何の誰兵衛」という苗字と名前の区別がつかなくなる。
その詩作には同時代人の人生や心情についての道徳的省察が加わり、感受性の鋭い表現は一種の分析的叙情性(une sorte de lyrisme analytique)に満ちたものとなった。彼の詩は19世紀後半の多くの作曲家たちによって歌曲に取り入れられており、特に下記の4曲はいずれも低声(バリトンまたはコントラルト)向きの歌でとても味わい深い。
シャルル・グノー(Charles Gounod) :「祈り」(Prière)
アンリ・デュパルク(Hneri Duparc) :「ため息」(Soupir)
ガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré) :「水辺で」(Au bord de l’eau)
ガブリエル・フォーレ(Gabriel Fauré) :「ゆりかご」(Les Berceaux)

1901年にはノーベル文学賞を受賞し、その賞金をもとに詩人賞を創設した。晩年を過ごしたシャトネー=マラブリー(Châtenay-Malabry)はソー公園(Parc de Sceaux)の西側に位置し、一時期文豪シャトーブリアンが暮らした屋敷の「狼谷」(La Valée aux loups)で有名である。(↑)上掲はポール・シャバス(Paul Chabas, 1869-1937)による肖像画。
*参考サイト:Poésie sur la toile(仏語)Sully Prudhomme

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by utsushihara | 2007-09-07 23:50 | 文芸、評論1907-08