フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


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ポール・デュカの「アリアーヌと青髭」初演

f0028703_12333753.jpg1907年5月10日(金)

ジョルジェット・ルブラン=メーテルランク女史(画像→)は、伴侶のモーリス・メーテルランクの短篇にもとづいて作られたポール・デュカの3幕オペラ「アリアーヌと青髭」で主役を演じた。この作品はフランスの劇音楽として最も優れて洗練されたものの一つである。

出典:BNF-Gallica #102980 « Je sais tout » No.29; JUIN, 1907

[ Ψ 蛇足 ]
ジョルジェット・ルブラン=メーテルランク(Georgette Leblanc-Maeterlinck, 1875-1941)は女優兼ソプラノ歌手で、有名なルパン作家モーリス・ルブラン(Maurice Leblanc, 1864-1941)の実妹である。1895年頃に作家のモーリス・メーテルランク(Maurice Maeterlinck, 1862-1949)に出会い、恋人同士となったが、スペイン人の夫との離婚手続がうまく行かず、そのまま同棲状態を続けることとなった。せめて芸名だけでもメーテルランクを名乗りたかったので、上記の記事のような姓で表記していたと思われる。

f0028703_1234087.jpgポール・デュカ(Paul Dukas, 1865-1935)(画像←)については、交響詩「魔法使いの弟子」(L’apprenti sorcier, 1897)ぐらいしか知らないが、
(1)「知られざる近代の名匠たち」というサイトのデュカの項
(2)Sibaccioさんの「フランスに華やいだ作曲家たちとの散歩」のデュカスの項によると、完璧主義者ゆえに自分の気に入った作品のみ残してあとは破棄してしまったため、現存する作品の数が極端に少ないとのことである。アンリ・デュパルクにも似たようなことがあったような気がする。
それから最も悩ましいのが、Dukas の呼び方である。Sを発音するかしないかで見解がまさに真っ二つに分かれている。上記(1)のサイト中に比較考証があって面白い。
「あなたデュカにする?それともデュカス?」
ここでは、下記の池内文献からの引用を尊重して「デュカ」としてみた。

「アリアーヌと青髭」(Ariane et Barbe-Bleue)は彼の代表作の一つである。ちょうどこの前年の10月にもマスネのオペラ「アリアーヌ」が初演されているが、アリアーヌ(アリアドネ)などのギリシア神話や英雄伝説を題材とする作品があちこちで作られたことがわかる。このオペラもドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」共々フランス20世紀初頭のオペラの栄光を飾る作品として語られているようだ。
メーテルランクの原作は、かつて童話劇として邦訳されていたが、こうした「埋もれた作品」をWebで自由に参照できるには著作権法の制限(欧州では作者の没後70年)以降でなければならないのは残念というしかない。内容は、ある解説書によれば、青髭公の城に囚えられた5人の女性をアリアーヌが救い出すという話らしい。
世界童話大系T(第20巻)-童話劇集2;近代社、大正14年
「アリアーヌと青髭」「尼僧ベアトリクス」(岡野馨訳)

***アンリ・ビュッセル著『パリ楽壇70年』、池内友次郎・訳編、音楽之友社(1966.10)刊より引用。
1907年3月27日:ガブリエル・フォーレは、音楽院のオーケストラ科で、隠退するタファネルをポール・デュカに替えることを考えている。

1907年5月7日:オペラ・コミック座で、メーテルランクの戯曲に基くポール・デュカの「アリアーヌと青髭」の総練習。ジョルジェット・ルブランは、アリアーヌの役で舞台俳優的な長所を発揮するが、ときどき発声が釣りあわない。アルベール・カレは、オーケストラが特に強調する宝石のエピソードで、輝かしい演出を成しとげた。ドビュッシーとメサジェは、この総練習に熱狂する。フォーレは、この作品がオペラ座で上演されなかったことを惜しむ。なぜなら、彼は、オペラ・コミック座のオーケストラは豊かさに欠けると感じたからである。

**これまでの関連記事france100.exblog:
(1)コレットのパントマイム(1906.02) の末尾の記事に、
>マチュラン座ではメーテルランク原作の「ティンタジレスの死」(La mort de Tintagiles)でジョルジェット・ルブラン女史(Mme Georgette Leblanc)の公演が続けられており、
とある。
(2)マスネの歌劇「アリアーヌ」の初演(1906.10.31)
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by utsushihara | 2007-05-10 12:42 | オペラ、音楽、演劇1907-08