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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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ジャン=ジャック・ルソー研究講座の盛況

ジャン=ジャック・ルソー研究講座の盛況_f0028703_179715.jpg1907年3月16日(土)

ジュール・ルメートル氏は、ジャン=ジャック・ルソーの研究講座を毎週水曜日に続けている。これは講演協会主催で1月16日(水)以降連続して毎週一回続いており、氏の明快で感銘深い講義が大変な人気を呼んでいる。このたびその講義録「ルソー」の第2巻と「ルメートル演劇全集」が出版された。
ジャン=ジャック・ルソー研究講座の盛況_f0028703_1793144.jpg画像(←)は古い版画集から採ったルソーの墓のあるポプラ島(L’île des peupliers)である。ルソーは、ルメートル氏の連続講座によって昨今人々の間で大いに興味が高まっている。ソルボンヌでは3月16日にその功績を称えて感謝の集いが催された。

出典:BNF-Gallica #102980 « Je sais tout » No.26-27; MAR-AVR. 1907

[ Ψ 蛇足 ]
ジュール・ルメートル(Jules Lemaître, 1853-1914)は教師の息子としてロワール地方に生まれ、エコール・ノルマルを経て国語の教授となり、フランス各地の高校・大学で教鞭をとった。30歳になって文学で身を立てようと職を辞し、パリの新聞各紙の劇評や文芸評論、コラムなどを長年にわたり担当した。現代作家研究「今日の作家たち」(Les contemporains)も8巻に及ぶ大著である。政治的には保守的な「反ドレフュス派」に属し、フランソワ・コペーらとともに「フランス愛国者同盟」を設立した。1896年にアカデミー会員となった。ルソーの連続講義録は晩年の労作と評価されている。

ジャン=ジャック・ルソー(Jean-Jacques-Rousseau, 1712-1778)は最晩年に亡命生活からフランスに戻り、ジラルダン侯爵の庇護を受けてパリ郊外にある領地のエルムノンヴィル(Ermenonville)に落ち着いた。そこで「孤独な散歩者の夢想」(Rêveries du promeneur solitaire)を書き出したが、未完成のままその地で急死した。遺骸はジラルダンによってポプラ島に埋葬された。
*参考サイト:Wikipedia(仏文)Le parc Jean-Jacques-Rousseau(ジャン=ジャック・ルソー公園:エルムノンヴィルにある英国風庭園)
by utsushihara | 2007-03-16 17:09 | 文芸、評論1907-08