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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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「粘土の家」の上演

「粘土の家」の上演_f0028703_1684845.jpg1907年2月20日(水)

右(→)の画像はコメディ・フランセーズ座で2月20日上演された「粘土の家」の一場面である。エミール・ファーブル氏作による3幕劇で、バラバラになった家族の離婚と金の問題にまつわる害悪を取り上げている。グラン氏、スゴン=ウェベール女史(中央)、マイユ嬢(右)らの巧みな演技の中で、とりわけララ女史(左)は大喝采を博した。各紙も好ましい寸評を出している。

出典:BNF-Gallica #102980 « Je sais tout » No.27; AVR. 1907
画像Crédit d’image : © CNM - Archives Photographiques (Médiathèque de l'Architecture et du Patrimoine)

[ Ψ 蛇足 ]
作者のエミール・ファーブル(Emile Fabre, 1869-1955)は「昆虫記」のアンリ・ファーブルとは別人である。劇場支配人の息子に生まれ、現実を直視したリアリズム演劇作家の代表格であった。題名の「粘土の家」(La Maison d’argile)には「見かけ倒しの家族」という意味が込められている。(慣用句で Statue aux pieds d’argile = 両足が粘土の彫像=見かけ倒しの人物、という意味で使われる。)
「粘土の家」の上演_f0028703_1682885.jpg(←)また舞台写真の左側に立つルイーズ・ララ(Louise Lara, 1876-1952)は、1896年からコメディ・フランセーズの女優として活躍しており、結婚して1901年には息子クロード・オータン=ララ(Claude Autant-Lara, 1901-2000)を産んでいる。彼クロードはモノクロ映画時代に「肉体の悪魔」、「赤と黒」、「青い麦」などの文芸作品の名画を数多く生み出した監督として名を残した。

**これまでの関連記事france100.exblog:芸術家のラントレ(4)演劇界:アントワーヌ座でエミール・ファーブル作の劇的な展開の生き生きとした作品「公的生活」(Vie publique)の再演(1906.09.20)
by utsushihara | 2007-02-20 16:09 | オペラ、音楽、演劇1907-08