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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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「幸福ですよ、奥様方!」の初演

「幸福ですよ、奥様方!」の初演_f0028703_15225054.jpg1905年10月13日(金)

ヴァリエテ座では、フランシス・ド・クロワッセ氏の新作喜劇「幸福ですよ、奥様方!」4幕が上演され、大成功をもたらしている。
あらすじは下記の通り。若く魅力的なポーレットと結婚している彫刻家のジョルジュ・カルチエは腹立ちまぎれに妻に向かって自分は浮気をしてみせる、と宣言し、実際、かわいいアロマンシュ侯爵夫人と密会することになる。賢くしっかり者のポーレットは、夫が密会用に借りた部屋に行き、思いもよらないような手段で夫と侯爵夫人を次々に騙して邪魔をする。ジョルジュは後悔し、恥かしくなって自分の家庭にもどる。本当の幸福はそこにのみある!というお話。

出典:BNF-Gallica #102977 « Je sais tout » No.10; Nov.1905

[ Ψ 蛇足 ]
ヴァリエテ座の初演当時の演技陣はこちら:
Théâtre des Variétés : Le Bonheur, Mesdames! 1905


フランシス・ド・クロワッセ Francis de Croisset(画像)は、当時の人気劇作家だったようで、こうした色恋沙汰のドタバタ喜劇も多い。同年2月には自作の戯曲「ケルビーノ」をもとにしたオペラをジュール・マスネが発表している。(1905年2月14日)

また、予言的な言い方ではあるが、この1905年7月にこの雑誌に初めて登場して人気が沸騰したモーリス・ルブランの出世作「アルセーヌ・ルパンの逮捕」の舞台劇化を3年後の1908年に彼が担当することになる。

余談になるが、パリで風俗的にかなり多く行なわれた「浮気・密会」の場所のことを「ギャルソニエール」garçonnière と呼ぶ単語が出来ている。表向きは「独身者用住居」「ワンルーム・マンション」のような意味だが、辞書にある以上にウラの意味のほうが重い、はずである。
by utsushihara | 2005-10-13 15:21 | オペラ、音楽、演劇1907-08