フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


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オーストリアの大公詐称の男女を逮捕

1909年10月30日(土)

予審判事シェヌブノワ氏の令状に従い、司法警察のルグラン副部長は30日朝、パリ16区クレベール通り11番地乙に住む自称グバッタ伯爵夫妻のもとに赴いた。ルグラン氏は家宅捜索を指示し、上々の成果をあげた。
f0028703_2249542.jpgまず身分詐称が明らかとなり、さらに高価な宝石類が見つかった。指輪は30万フラン相当のものでフォンタナ宝石店から納められたものだった。ほかには2個の指輪と豪華な髪留め、千フラン札、櫛形の髪飾りがあった。さらに男の出生証明書、これには1889年12月18日オーストリアのリンツ生まれ、氏名はカール・グバッタとあった。

ルグラン副部長は一連のオーストリアの礼装した高官や著名人の写真を押収した。これには見事な額縁に納められた皇帝の肖像も含まれた。そして大公の家紋入りの刻印、封蝋、さまざまな勲章や装飾品の数々、たくさんの往復書簡が入った文箱、そして質屋への宝石類の預け証があった。
この偽大公に雇われていた7人の使用人たちは捜査の間じゅう副部長につきまとい、給料は払ってほしいと請願し続けた。

この男の身元に関する情報提供を依頼したオーストリア警察からは、夕方次のような返事を受け取った。
「パリで逮捕されたグバッタ伯爵と称する男は、ウィーンでは元料理人のオットマン・グバッタであると確認された。母親は元公務員の妻で、文無しの寡婦である。」

f0028703_22492466.jpg警察ではさらに、妻と称するフォン・ベック夫人は、米国かまたは大西洋航路の汽船の上で、当時まだ料理人として働いていたグバッタと知り合ったと見ている。

出典Crédit:©BNF-Gallica #618793 « Le Petit journal » No.17110, le 31 Oct. 1909

[ Ψ 蛇足 ]
この偽大公(Le faux archiduc)が住んでいたクレベール通り(Avenue Kléber)は凱旋門広場から発する12本の大通りの1つで、トロカデロ広場へ抜ける瀟洒なアパルトマンが並び立っている。
凱旋門からすぐの17番地には、古くから「ホテル・ラファエル」(Hôtel Raphael)がある。派手ではないが品格の良さを感じさせる名ホテルの一つである。
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by utsushihara | 2009-10-31 22:47 | ★ベルエポック事件簿1909