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フランス国立図書館(BNF)のデジタル書庫"Gallica"で見つけた百年前の月刊誌「ジュセトゥ」(Je sais tout=私はすべてを知る、という意味)や新聞「フィガロ」(Figaro)等から記事や画像を紹介。(現在1910年で進行中)


by utsushihara

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生物学者ラマルクの彫像の落成式

生物学者ラマルクの彫像の落成式_f0028703_1730259.jpg1909年6月13日(日)

6月13日、パリの植物園において、科学の領域を広げる最大の貢献をしたフランス人の一人、ラマルクの記念像の落成式があった。式は午後3時からファリエール大統領、モナコ大公、デュボスト上院議長、ブリッソン下院議長、ドゥメルグ文部大臣のほか、フランス国内はもとより外国の政府高官、学者、文化人などが多数参列した。博物館長エドモン・ペリエ氏によるラマルクとビュフォンの偉大な功績を賞賛する見事な演説が行なわれた。
(←)左掲は記念像の台座を飾る浮彫(レリーフ)で《進化論の創始者》(fondateur de la doctrine de l’évolution)として有名なラマルクとその娘を描いている。その上の彫像とともにレオン・ファジェル(Léon Fagel, 1851-1913)氏の手になる。彼の主著である『動物哲学』[動物の自然史に関する考察](Philosophie zoologique, ou Exposition des considérations relatives à l’histoire naturelle des animaux)が出版されたのはちょうど100年前の1809年である。式典のあと、大統領一行は同じヴァリュベール広場に建つ先達者ビュフォンの彫像にも敬意を表した。

出典Crédit:©BNF-Gallica #102984 « Je sais tout » No.55; Août, 1909
出典 Crédit:©BNF-Gallica #569092 « Le Matin » No.9239 - le 14 Juin, 1909
画像 Crédit photographique : Wikimedia commons; File: Relief Lamarck Leon Fagel.jpg
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Relief_Lamarck_Leon_Fagel.jpg

[ Ψ 蛇足 ]
生物学者ラマルクの彫像の落成式_f0028703_1731094.jpgジャン=バティスト・ラマルク(Jean-Baptiste Lamarck, 1744-1829)はビュフォン(Georges-Louis Leclerc, Comte de Buffon, 1707-1788)の動植物研究を受け継ぎ、種が何らかの要因で進化することを考えるに至った。ダーウィンの進化論の先駆者とも言えよう。
6月14日付の「マタン」紙の記事に一部掲載された自然史博物館長エドモン・ペリエ(Edmond Perrier)の演説は、生命の起源を問うこととその答えを科学によって見出そうとする(ゴーギャンの絵のタイトルに似た)人間の尽きない探究心を端的に言い表している。
(--- On leur doit d’avoir établi que la science était assez puissante pour expliquer la formation de la terre, l’apparition des êtres vivants à sa surface et leur complication graduelle qui devait préparer l’evolution de l’homme lui-même. Savoir d’où nous venons, ce que nous sommes, où nous allons, c’est asseoir sur des bases scientifiques les droits que nous tenons de nos origines, préciser les devoirs que ces origines nous imposent. ---)
「…地球の成り立ちや、地上への生物の出現や、人間そのものへの進化を準備したに違いない段階的な多様化を解明するのに科学が十分役立つことを確立したのは彼らの功績である。我々がどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこに行くのかを知ること、それは我々の起源から得た法則を科学的な根拠の上に据えて、その起源が我々に及ぼす宿命を明らかにすることである。…」(試訳)

*参考サイト:Wikipedia(英文)Jean-Baptiste Lamarck
**これまでの関連記事france100.exblog:博物学者ビュフォン生誕200年記念像(1907.09.07)
by utsushihara | 2009-06-14 17:29 | 科学、軍事、海事1909-10